NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリンピック噺~』の
第9話のあらすじとネタバレを紹介します。
タイトルは「さらばシベリア鉄道」。
今回の話は
・ストックホルムに向かう旅の道中で明らかになる、大森夫妻の決意の内容
・治五郎が到着しない、四三と大森が険悪な雰囲気になる、など不安な事件が勃発
などが注目ポイントです。
再放送の予定や、視聴率など、9話に関する話題を紹介していきます。
前回のあらすじはこちらです
⇒ いだてん8話あらすじとネタバレ!感想は?弥彦は家族の応援を受けられるのか?
Contents
いだてん第9話のあらすじとネタバレ
前回のあらすじ
オリンピック会場であるストックホルムに向けて、ついに旅立った四三と弥彦。
弥彦の母も、息子のために、日章旗を手縫いしたユニフォームを用意してくれました。
2人とも、家族、そして全日本国民の、声援と期待を受けての旅立ちです。
そんな中、1つのトラブルが・・・。
同行するはずの嘉納治五郎の姿が、列車の中になかったのだ!
今回のネタバレ
四三(しそう)(中村勘九郎)は、列車に治五郎(役所広司)が乗っていないことに気づく。
四三は、監督として付き添っている、大森兵蔵(おおもり ひょうぞう)(竹野内豊)に、その理由を聞いた。
「校長は、国の役人だ。海外に長期出張するには、いろいろと手続きが面倒でね・・・」
治五郎は、手続きに不備があったようで、新橋駅に足止めされてしまったのだ。
治五郎は、後から追いかけてくることになり、船に乗る福井県の敦賀までは、可児(かに)(古舘寛治)が同行することになる。
盲目旅行~国際オリンピック競技参加之記
ところで・・・
四三と三島弥彦(みしま・やひこ)(生田斗真)は、日本人初のオリンピック選手ということで、全国的に有名人になっていた。
大きな駅に停車するたびに、大きな応援、声援が上がる。窓越しに、贈り物を渡す者がいるぐらいだ。
四三は寝台列車の中で、気持ちが高ぶって寝付けなかった。そこで日記をつけることにした。
四三は、日記のタイトルを「盲目旅行~国際オリンピック競技参加之記」にする。
それは「誰も経験したことがない、暗中模索の旅の記録」という意味だった。
次の日の朝。敦賀に到着したが、いまだ治五郎は現れない。
四三たちは、可児に見送られながら、ウラジオストック行の船に乗り込んだ。
船に乗り込んでウラジオストックまでは2日。そのウラジオストックについても、まだ治五郎は追いつかない。四三はシベリア鉄道に乗り込みながら、落ち込んでいた。
大森兵蔵と安仁子の決意とは?
シベリア鉄道で移動中の車内で、監督の大森がある提案をした。
渡航費を節約するために、「自炊をしよう」と言うのだ。
料理の担当は、大森と一緒に通訳として付き添っている、安仁子(アニコ)(シャーロット・ケイト・フォックス)。
四三たちは、道中で応援する人たちから、味噌や野菜などのたくさんの食量をもらっている。大森夫妻も食料を持参していたので、社内で自炊することに決まった。
が、大森があっさり「食堂車で飲もう」というドイツ人の誘いにのってしまう。
食堂車の料理の価格はどれも高額だったが、大森はそのドイツ人の飲食代までおごってしまった。
そしてシベリア鉄道は、満州のハルピンに到着。当時ハルピンは、日本とロシア・中国が覇権を狙っている、危険な地域だった。2人は危険なその街で、家族に手紙を出すために「絵葉書」を買うのであった。
その後列車は順調に進み、ヨーロッパ領に入る。
そのころになっても、治五郎が現れる気配は、いっこうにない。
「申請して1週間もたつのに、まだ許可は下りないのか!」
治五郎は連日、文部省の係員と、もめていた。
治五郎は、まだ日本を出られない。
そのころ、美濃部孝蔵(みのべ こうぞう)(森山未來)は、師匠の橘家円喬(たちばなや えんきょう)(松尾スズキ)を寄席に送るために、車を引いていた。
毎日、円喬のために車を引くようになって、すでに半年が経過していた。
そしてその日円喬は、はじめて孝蔵に給料を渡すと、楽屋口まで連れて行って「高座名」(落語家としての名前)を与える。
「ちょうた。今日からお前さんは、三遊亭(さんゆうてい)朝太(ちょうた)だ。明日からは、私のうちに来なさい。車はもういいから、手ぶらでね」
孝蔵は喜びをかみしめて、車夫の清さんに車を返しに行くのであった。
出発から10日ほど過ぎた。
大森への不満と、旅の疲れから、四三は日記に、このようなことをつぶやいた。
「いかに西洋人のマネをしても、日本人は日本人。どうやっても、西洋人になることはできない。むしろ日本人の元気のよさ、特徴を示すべきだ!」
大森の英語まじりの話し方や、西洋人のような振る舞いが、四三には不快に感じられたのだ。
そんな大森に「なぜ、監督を引き受けたのか?」と四三は尋ねる。
治五郎が任命するからには、それ相応の理由があるはずだ、四三はそう考えたのだ。
大森は四三に、アメリカに渡った理由を伝え始める。
大森は「経営学」を学ぶために渡米した。が、そこで西洋人の強靭さに驚いて、日本人の「体格を向上させねばならない」と感じたのだ。
そこでYMCAのトレーニングスクールに移ることになる。バスケットボールやバレーボールを、アメリカから持ち帰ったのも、大森だった。
そして妻の安仁子は、当時アメリカで画家をしていた。大森は生活費を稼ぐために、安仁子のギャラリーで「ハウスボーイ」として、雇ってもらったのだ。それが2人の出会いだった。
そうした話を四三にする間、大森はずっとせきをしていた。
実は大森は、肺を患っていたのだ。
出発前に、大森は安仁子と共に治五郎を訪ねて、肺の病のことを打ち明けていた。
当然治五郎は、治療のための安静を勧めた。しかし安仁子は、「夫の病気はかんばしくない。この機会を逃したら、オリンピックを見ることは、2度と出来ないかもしれない。選手2人には決して迷惑をかけないから、夫をストックホルムに派遣して欲しい!」と、頼んだのだ。
治五郎が、そんな大森を監督にして、ストックホルム行きを任命したのには、わけがあった。
治五郎は、大森が書いた「オリンピック式陸上運動競技法」という論文を読んだ。そこには、短距離走の練習方法や、フォームなどが細かくまとめられていて、治五郎は大森のそんな熱意を感じ取ったのだ。
そして、大森を監督にして安仁子を同行させることを認めた。
ついにストックホルムに到着
さらに2日が経過。大森の体調は、一向に回復に向かわない・・・
治五郎が現れる気配もない。
そんな状況で、四三が弥彦に不安をぶちまけた。
「監督もこんな感じで調子が悪くて、嘉納先生もいない。こんな状況で、自分たちが日本スポーツの黎明の鐘になれるでしょうか!」
そんな四三を、弥彦は食事に誘いながらなだめることにする。
「今日は、予算を気にせずに、好きなものを食べよう」
「考えても、しょうがない。走るのは俺たちだよ。臆するないだてん!練習の成果を、見せてやろうじゃないか!」
2人はワインを飲みながら、健闘を誓い合った。
そうして列車は、ロシアの首都・セントピーターズバーグに到着。そこで2日滞在して、ストックホルム行の船に乗る。
そしてついに、東京を出て17日目の6月2日。一行はストックホルムに到着する。
ホテルに着いたのは夜の8時過ぎだったが、白夜で辺りは昼間のような明るさだった。
四三はストックホルムに着くと、すぐに弥彦と大会が行われるスタジアムに向かった。
レンガ造りの巨大なスタジアム。圧倒されながらも、四三の闘志には火がついていた。
いだてん第9話の感想
今回は、東京からストックホルムまでの、四三たちの旅の様子、気持ち、人間模様が描かれていました。
・ストックホルムに近づいているのに、四三の心の支えである治五郎が来ない
・監督の大森の肺の病気
・大森への四三の不満
など、さまざまな不安要素が出てきます。
そして、ここ数話でキーパーソンになりそうなのが、監督の大森ですね。
四三には、西洋かぶれと嫌われてしまいましたが、重い(と思われる)肺病でもストックホルムに行きたいという、強い意志。その意思を支える、妻アニコの存在。
そういえば、去年のTBSドラマ「義母と娘のブルース」で竹野内豊さんは、父親役として病気で亡くなってしまいましたが、今回もそんな役回りでしょうか?
大森には強い使命感を感じますが、四三はそんな大森を理解できません。
皆の気持ちがバラバラのままでは、練習や競技本番が上手くいくはずがありませんね。
今後四三と大森がお互いを認め合っていくのかが、注目ポイントだと思いました。
次回、治五郎の到着によって、それが解決するのかも楽しみです。
⇒ いだてん10話の内容のネタバレと感想 ストックホルムの開会式のプラカードは?
「NHK大河ドラマ」いだてん第9話の再放送予定
【大河ドラマ】いだてん第9話の再放送予定は
3月9日(土) 午後1:05~(NHK総合)
になります。
さらに見逃した場合は、NHKオンデマンドの「見逃し配信」で見ることも可能です。
購入期限は、再放送からさらに一週間後の、3月16日(土)です。
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