映画グリーンブックのネタバレとあらすじ 上映館や楽曲について

2019年(第91回)のアカデミー賞にノミネートされた映画グリーンブック。

実話に基づいたストーリーで話題になっているグリーンブックですが、オスカーの有力候補の一つです。

ここでは「グリーンブック」のあらすじとネタバレ、キャストや日本での上映予定、楽曲の情報などについて紹介していきます。


2019年アカデミー賞で、 マハーシャラ・アリが2度目の助演男優賞を獲得しました!

そこで、これまでの経歴や、こちらの記事にプライベートをまとめました。参考にしてください。

⇒ マハーシャラ・アリの受賞歴は?妻や子供 身長は意外なほど高め!

映画グリーンブックのあらすじとネタバレ

出会い

時代は1962年のアメリカ。

イタリア系アメリカ人のトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)はニューヨークのナイトクラブで用心棒として働いていていました。腕っぷしのいいトニーは、クラブで起こる喧嘩などのトラブルを、簡単に解決してしまう頼もしい存在。が、クラブが改装工事に入ってしまい職を失ってしまいます。

妻と2人の息子を養うトニーにとっては、困った状況になってしまいました。そこに一本の電話が入ります。電話の内容は仕事の依頼で、「あるドクターがドライバーを探しているけど、やってみないか?」ということ。

面接会場はカーネギーホール。トニーの前にアフリカの王様のような恰好で現れたのは、ドン・シャーリー(マハーシャラ・アリ)でした。ドクターというから医者を想像していたトニーでしたが、ドン・シャーリーはピアニスト。しかもケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏した経験もある、天才ピアニストだったのです。

ドン・シャーリーはアメリカ南部のツアーを計画しています。人種差別が激しい地域を回るために、用心棒(兼ドライバー)を必要としていて、その候補としてトニーが上がったのです。

トニーは実は黒人に差別意識をもっていました。つい先日も、家の修理に来た黒人男性がつかったグラスをゴミ箱に投げ捨てたほどです。

ですが家族を養うために職が必要な彼は、差別意識を隠してドライバーの仕事を受けることにします。こうして黒人天才ピアニスト、ドン・シャーリーと用心棒トニーの南部への2人旅が始まったのです。

正反対の2人

南部ツアーへ向かう長いドライブ。ドン・シャーリーとトニーの2人は全てが正反対で、かみ合わないことがはっきりします。

粗暴で腕っぷしが強い、白人用心棒のトニー。一方は聡明で知識もある、黒人天才ピアニストであるドン・シャーリー。トニーは運転中、フライドチキンを食べたりたばこを吸いながら、話をしまくっているが、ドン・シャーリーはたばこの煙を嫌い、静かに過ごすことを望んでいる。

「こんな2人がこの先8週間のツアーをやっていけるのか?」

と思わず心配になってしまいます。

そして最初の目的地であるピッツバーグに着きます。そこでドン・シャーリーの演奏を聴くことで、トニーの彼に対する考えは一変します。ドン・シャーリーが奏でるあまりに美しいピアノの音色に、観客といっしょにトニーも聞き惚れてしまったのです。

こうしてトニーはドン・シャーリーの才能、ドン・シャーリーという人物を尊敬するようになります。

グリーンブックと黒人差別

ちなみに1960年代のアメリカ南部の州には、「ジム・クロウ法」という黒人を差別する法律がありました。黒人は白人から差別されるだけでなく、理不尽な暴力を受けるのが珍しくない時代です。

黒人はお断りの宿泊施設やレストランなどもたくさん存在したので、黒人が旅をするのはとても大変。そこで黒人が泊まれる宿泊先や、安全に旅行するためのガイドとして作られたのが「Green Book/グリーンブック」です。

黒人であるドン・シャーリーもツアー中にさまざまな差別に遭遇します。

トニーと同じ宿泊しせつに泊まれず、ドン・シャーリーだけがモーテルだったり・・・
黒人だけ汚いトイレを使うように強要されたり・・・
スーツを買うのに試着が出来なかったり・・・

元々は黒人差別の考えがあったトニーも、その理不尽さに不快感を感じるようになります。

ドン・シャーリーとトニーの間に生まれた友情

バーで白人から暴力を受けたドン・シャーリーを助けたり、コンサート会場に約束のピアノを用意していなかった責任者を殴りつけたり、さらに差別的な暴言を浴びせる警察官まで殴ってしまったり・・・。

トニーは黒人であるドン・シャーリーを守るために、用心棒としての仕事以上の行動を取るようになります。そうして2人の中には強いきずな、友情が生まれていきます。行きの車中では、互いの正反対の部分を認めなかった2人が、自分にない長所をもつ相手を尊敬し、受け入れるようになっていったのです。

象徴的だった一つが、トニーが家族に向けて手紙を書いていた場面。ドン・シャーリーがその手紙を取り上げた読んでみると、誤字脱字も多くてあまりにひどい内容でした。

そこでドン・シャーリーが読み上げた内容を、自分で書いたかのようにトニーが手紙に書くという方法にします。するとトニーの妻であるドローレスは、夫の手紙が上達したことに、息子たちにも読み聞かせるほど大喜び。

(もちろんドレ―ロスは、それが夫一人の力で書いたもの、上達できたのではないと気づいていたのでしょう)

こうしてドン・シャーリーとトニーの友情は、トニーの家族とのきずなにまで広がっていくのです。

南部ツアーでのさまざまな困難を乗り越えて、2人はニューヨークへの帰路につきます。トニーはクリスマスイブに家族と過ごすために、睡魔に襲われながら車を飛ばしていたのです。

ドン・シャーリーはそんなトニーために代わりにハンドルを握ります。行きの車中では、雇用主とドライバーという関係だった2人が、帰りの車中では友情で結ばれた2人になったことを、あらためて感じさせる場面です。

そして2人はクリスマスイブの夜にニューヨークに着くことができました。

トニーはドン・シャーリーに「自分の家族に会ってくれ」と言います。でもその申し出をドン・シャーリーは断るのでした。

8週間ぶりに妻と可愛い2人の息子と再会したトニー。でも彼は心のどこかにわだかまりがありました。
一人でクリスマスイブを過ごそうとしている、友人のドン・シャーリーが気がかりだったのです。

そこにドン・シャーリーが現れます。トニーの家族は黒人であるドン・シャーリーが来たことに最初は驚きますが、すぐに歓迎することになります。

妻のドローレスはドン・シャーリーを強く抱き寄せて「夫の手紙を書くのを手伝ってくれてありがとう」とささやくのでした。

グリーンブックはアカデミー賞を獲得すると予想される理由

映画グリーンブック ネタバレあらすじ

この記事を書いている時点では2019年のアカデミー賞は決まっていませんが、グリーンブックは作品賞など5部門にノミネートされました。

そしてグリーンブックはオスカーを取るのではないか予想されています。
その理由は、アカデミー賞の前哨戦と言われる2つの祭典で賞を取っているからです。

1つはトロント国際映画祭。カナダの最大の都市トロントで去年9月に開催されたこの映画祭で、グリーンブックは最高賞である観客賞(ピープルズ・チョイス・アワード)を受賞しました。

ちなみにトロント映画祭と言えば、2003年に北野武監督の「座頭市」が観客賞を取っています。

そしてさらに今年(2019年)1月6日に授賞式が行われた第76回ゴールデングローブ賞。こちらでは

・ミュージカル・コメディ部門の映画作品賞
・助演男優賞(マハーシャラ・アリ)
・脚本賞

の3冠を獲得しています。

ゴールデングローブ賞を獲得した作品が、オスカーを取ることは多いのですが、ゴールデングローブ賞には「ドラマ部門の作品賞」があります。ミュージカル・コメディ部門ではなく、ドラマ部門の作品賞がアカデミー賞を獲得することも多いのです。

今年ドラマ作品賞を取ったのは「ボヘミアン・ラプソディ」。
ただトロント国際映画祭で観客賞も獲得している、グリーンブックがオスカーを取ってもおかしくはありません。

2月24日(日本時間2月25日10:00)に行われるアカデミー賞の授賞式が楽しみですね!

グリーンブックの感想のまとめ

日本では上映前ですが、海外で見た人などの「グリーンブック」の感想をいくつかまとめておきます。

・ヴィゴモーテンセンとマハーシャラ・アリがとても素晴らしい。行きの長い道のりではかみ合わなかった2人が、次第にお互いを尊重し、高め合っていく過程がよかったがとても感動した。最後のシーンが温かった。

・トニーの少しずつ変わっていく様子がすばらしい。そしてかわいらしい。実話だと知ってさらに感動しました。

・テーマが重くしんみりした感じかと思ったけど、コメディ要素も強くて楽しめる映画。もちろん感動もありです。

・ストーリーはベタでわかりやすいけど、何度でも見たいと思わせる内容。60年代のアメリカの歴史も勉強したくなりました。

・良い映画。ユーモアの中に友情や人種問題、社会問題などのテーマが深く構築されていて、見ごたえがあった。

 

性格、生き方、見た目などすべてが対象的な2人の友情に、感動したという感想が多いですね。
コンサートホールでのドン・シャーリー感動の演奏シーンは、大迫力の映画館で見る価値ありだと思います。

グリーンブックの映画情報

 

Green Book(グリーンブック)

製作年:2018年
製作国:アメリカ
配給:ギャガ
上映時間:130分
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・ヴァレロンガ
&ブライアン・カーリー
&ピーター・ファレリー

ピーター・ファレリー監督と言えば、キャメロン・ディアス主演のコメディ映画「メリーに首ったけ」が、あまりにも有名です。他にも「愛しのローズマリー」などのラブコメ、「ふたりにクギづけ」「2番目のキス」などの代表作が多数あります。

映画グリーンブックのキャスト

主演(トニー・リップ役)

ヴィゴ・モーテンセン

1958年10月20日生まれ(60歳)

ヴィゴ・モーテンセンと言えば「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン役が有名ですが、他にも多くの映画で出演しています。大家族の父親役を演じた「はじまりの旅」(2017年)。2008年のイースタン・プロミスでは2度アカデミー賞にノミネートされています。その他「約束の地」(2015年)、「涙するまで、生きる」(2015年)などに出演しています。

助演(ドン・シャーリー役)

マハーシャラ・アリ

1974年2月16日生まれ(44歳)

第89回アカデミー賞作品賞受賞作である『ムーンライト』。この作品に出演したマハーシャラ・アリは助演男優賞を獲得しています。今後は日本で人気のSFコミック『銃夢』の実写版への出演なども予定されているので、知名度はどんどん上がっていくでしょう。

リンダ・カーデリーニ(ドローレス・リップ役)

1975年6月25日生まれ(43歳)

1994年~2009年まで放映された医療ドラマの「ER 緊急救命室」に看護師のサマンサ役として出演。映画ではアベンジャーズなどに出演しています。また2019年夏公開予定の「ラ・ヨローナ ?泣く女?」というホラー映画では主役「アンナ」を演じています。

グリーンブックの映画上映館・試写会について

映画グリーンブックの日本での公開日は2019年の3月1日です。

TOHOシネマズ日比谷など、全国のTOHOシネマズ系の劇場で公開されます。

劇場情報|映画『グリーンブック』公式サイト

ムビチケカードを劇場窓口で買うと先着で「特製レターセット」がもらえます。
特典はなくなり次第終了です。欲しい人は早めに手に入れましょう。

また2月20日、よみうりホールで試写会があります。
募集についてはこちらのページで確認してください。

映画『グリーンブック』試写会情報【東京】

グリーンブックの楽曲やサウンドトラックは?

予告編で使用されている楽曲は、アロー・ブラックが2018年10月21日に配信リリースした「アイ・カウント・オン・ミー」です。

またサウンドトラックが2月27日に発売されます。

映画グリーンブックは実話に基づいたお話です。映画では南部へのツアーは8週間でしたが、実際は1年半の渡る長期のツアーだったとか。

それだけ長時間いっしょに過ごしたからこそ、2人の間のきずなは深いものだったと想像できます。